「地表」は、堆積や侵食、風化や生成を繰り返しながら、物質や光、時間、空間が交差して絶えず変化する層として捉えられます。本展では、絵画や彫刻に加え、青・黒・赤の異なる色彩空間を連続させることで、展示空間そのものを複数の層が重なる場として構成します。
大西くるみは、絵具や木屑、貝殻などを削り、研磨することで、堆積と侵食、物質と身体の時間が共存する絵画を制作します。一方、岡田琉生は、平面と立体を横断しながら、光や写真、都市空間、人工物と自然現象を結びつけ、生成と崩壊がせめぎ合う空間を表現します。
異なる手法で多層的な時空間を探求してきた二人の実践を、「地表」が長い時間をかけて変化し続ける姿になぞらえ、創作行為そのものを小さな地球環境の変容として捉え直す展覧会です。