倉敷安耶(くらしきあーや)は、作品を通して自己と他者、共同体との関係を探究するアーティストです。宗教を主題とした名画に、ウェブ上の画像や自身で撮影した写真を組み合わせてコラージュを制作し、それをキャンバスへ転写することで、制作を信仰やケアの行為として位置づけています。また、平面作品に加え、インスタレーションや儀式的なパフォーマンスも展開しています。
本展では、美術館の所蔵作品をモチーフに新作を制作。京都美術の歴史のなかで語られてきた作品に、自身の身体的経験や感覚を重ね、個人の記憶と歴史のあいだに新たな関係を築きます。転写されるのは図像だけでなく、そこに蓄積された時間やまなざしでもあり、本展はその重なりを通して、他者や歴史との関わりを見つめ直す場となります。